96年式の6.1万キロ走行したシトロエンZXシュペール2.0i
(シトロエンZX の 乗り心地、乗り味、ボディ剛性感、燃費、動力性能を上げるチューニング)




愛車の紹介(シトロエンZX の 乗り心地、乗り味、ボディ剛性感、燃費、動力性能を上げるチューニング)

1992年発売開始のこのクルマ、ベルト
ーネとシトロエンの合作デザインが適度にレトロでお気に入りです。2005年に足回り部品全般とエンジン系
の主要消耗パーツをすべて交換した結果、新品パーツの大量入れ替えで経年のボディのヤレが逆に目立つよ
うになり、その違和感の修正と剛性感の改善回復のため何か手はないかと暗中模索しているときに、チュー
ンチップと出会いました。

チューンチップでの調整目標
・ダイレクトでねっちりした操舵感をそのままに一層切れの良い正確なフロントに、しっかりした安定感と
ガッシリ感のあるリアに仕上げる
・2750回転でMAXトルクを発生するエンジン特性をさらに引き出し、一層の低速トルク型に仕立てる。



剛性系チップの装着
ZXはシトロエン伝統の5ドアハッチバックモデルでリアの開口部が大きく、構造的に高剛性ではないです。
チューンチップ使用位置もリアの剛性ネガ解消に工夫しました。ドイツ車のような硬質なボディの造りでは
ないですが、路面を乗り越えるときキシミ無くしなやかで舐めるような猫足感触を楽しめるようになりました。

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リア開口部の左右上屋にフューエルチップ転用して貼り付け、ハッチゲートのヒンジ部にも貼り付けました。
感じた効果は、車体上屋ゆるい感じが改善されたことです。

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リアテールゲートとボディの合わせ目のゴムパッキン一周を剥がし、むき出されたプレス部分の縁にパウダ
ーを塗布し、様子を見て塗り重ねました。開口部の密閉感が大きくアップし、ハッチゲートの開閉音がしっ
かりしたものに変化。これに気をよくしてリアストップランプ上部の外板接合部に施工、内装材のミシリ音
やパネルのとボディがが大幅改善。また、リアフェンダー内側の補強プレス部にnanoELを装着しました。
これら施工と自作補強材の合せ技でリアからのキシミ感やネジレ感をかなり抑えることができています。

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リアの剛性そのものを物理的に強化しようとチャンネル鋼材を2枚重ねて、簡易リアピラーバーを自作しシ
ートキャッチャー後方の左右インナーを加工して、ボディに10ミリボルトで剛結しました。ボルトトップ
にnano封入DIとnanoELを鋼材部分にフューエルチップを相当数付けています。nano封入版に張り替え
たときには、いつもの段差を超えた際のリアの落ち着きが以前と全く異なり「しなやか」に角を丸めて通過
してゆきます。やはりNanoはいいね、と実感しました。



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ZXのリアの運動性能と快適性能をウルトラD級にまで引き上げたSEMnanoチップです。リアフレームの
この位置は以前ULTIMA-L版を付けていましたがまさにスイートスポット「リアのメンバー剛性のツボ」
です。しんなりしなやかで鋭角的な突き上げもまるく収め、シトロエン特有のミシリ感が激減し大満足。
Nanoエナジーになって一層まろやかに変身したと感じます。自作ピラーバーやアウター接合部への装着、
開口部エッジへのペイント重ね塗り等重点施工で、貧弱でハーシュネスなリアではなくなりました。




足回り系のチップ装着

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フロントロアアームとサスペンションメンバーにnano封入チップを貼り付けています。
体感度は低いですがエナジー量を増やせば操安性に大きな変化が出るかもしれません。



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純正ダンパー筒の上下にNanoダンパーチップを装着。ダンパー単体のエナジーが各部に浸透し、リア全体
に一体感が出てきています。ULTIMAのときは荒れた路面で飛ばすとフロアとサスに醜い不整を感じました
が、nano版はしっかりストローク感が出て追従しています。特に細かな入力での当りがソフトに感じます。
Nano版はストロークに滑らかな動きが感じられ、まったりとしたフランス車のイメージに近い乗り味が
復活したとも思えます。





電気系チップの装着(シトロエンZX の 乗り心地、乗り味、ボディ剛性感、燃費、動力性能を上げるチューニング)


フランス車につきものの電気系統トラブル発生の予防的な意味合いも込めて、室内フューズボックス裏の
配線束にPC9パワーコアとnano版DIチップを仕込みました。フューズが薄汚れて見えますが、水性クリア
ニスにチューンチップパウダーULTIMAを溶いたものを塗布しているためです。エンジンフード内のフューズ
ボックスにも同様の処置をしています。まずアクセルを踏んだ瞬間のクルマの反応が良くなりましたね。
定員乗車から人が降りて一人になって走り出した瞬間、のような車重が急に軽くなった感じがします。
トルク感の向上とはまた違う印象です。自分にとっては非常に特徴的な変化でした。



お約束のアーシングチップです。通常版からnanoタイプに交換したところ、極低速のトルクアップ感が明
らかに向上しました。やはり定番のチューンポイントでしょう。チューンチップで電気系統をいじると、
スタート時のトルクのツキが良くなりますね。電導系独特のフィーリングが楽しめます。



ATポジション球が切れることがありATシフトレバーのブーツをめくり、レバー軸にチップを貼り付けました。
各ギアポジションのスワリが良くなり操作に節度感がでました。そのためバックの際にRを飛び越してPに
入ってしまう誤操作が少なくなり安心です。もちろんポジション球の切れは発生していません。こういう小ワザ
にもしっかり効果を出してくれました。何気に頼もしい、嬉しくなるプチチューンです。



エンジン系のチップ装着(シトロエンZX の 乗り心地、乗り味、ボディ剛性感、燃費、動力性能を上げるチューニング)



エアチップULTIMAをエンジンカバーに7つ貼り付けました。この直下にエアフィルターを内蔵します。
さらにサージタンクに向かうインテークにエアーチップnanoを一枚。試行錯誤しましたが写真のセッティングが
最も豊かなトルクの盛り上がりを感じます。薄汚れたヘッドカバーはパウダーULTIMAの水性クリア塗布によるもの
です。給気系はこれで納得の結果が出ています。




ヘッドカバーの背面にもエアチップを試し貼りをしましたが、驚くほどのスタート時の押し出し感が得られたため
ベストポジションと判断し、そのままにしてあります。



排気系も時間を見ては位置を変えて効果確認していますが、今はnanoMULTIをマフラー手前に装着し、ステンレス
バンドで締めて落ち着いています。付ける位置によってふけ上がりとトルクが変化するのでバランス調整が奥深い
ですが、エキパイから触媒周辺はりアクセスしにくいこともあり今後の課題にしています。



フューエルフィルターにフューエルチップを装着しています。燃料系をチップチューンすると車速が何処までも
スルスルと伸びる、あたかもギアのレンジが広がったかのようなワイドでジェントルな加速感が体感できました。
これは一番オリジナルシトロエンの加速感に近いチューニングと思います。




お約束とも言えるエンジンとATのオイルパンへのSEMnano装着です。ULTIMAエンジンチューナーを着けていた場所
そのままにリプレイス。ULTIMAと入れ替えて数時間後に効果を感じ始めましたので、エナジーの浸透が早く、
モチュールの新油を入れた時のような滑らかさとエンジンが遠くで回っているような静かさを手に入れました。
ULTIMAとは体感度が違いますね。溢れるようなトルクでしかもULTIMAより回転がスムースです。重々しさがないん
ですね。これだけトルク感がアップするとエンジン乗せ替えたと勘違いします。エンジンチューナーとして使うと
時間経過とともに微妙にトルクの出方が変化するように感じられるので持続的に変化を楽しめそうです。




エンジンベイ全体の眺めです。グリーンで囲っている部分に各種チップを取り付け、ないしパウダー塗料を塗布し
ています。サージタンク近辺はトルクが落ちるので装着していません。
チューンチップの調整目標は大よそ達成できています。鋭い吹け上がりやシャープな切れ味とか無縁ですが、街中、
郊外中心の運転パターンにあわせた中低回転域トルク特化型実用エンジンに仕上がりつつあります。
これらチップのエナジーで運転していてシトロエンとは思えない力強い加速をするようになりました。


総括
同じラテン車に乗っている方に、前情報なしで試乗してもらったところ一巡りした後、「サスが仕事してるの、
よくわかりますねこのクルマ」とのインプレを頂いた事があります。数値で測定できる剛性が変化しているかは
分かりませんが、体感する剛性感は確実にノーマルを凌いでいます。華奢なちょい古フランス車ですからチップ
の効果がより出やすいのでしょう。エンジンも狙い通りの性能を発揮してくれています。
道路の上を自動車で走る、という事の喜びを改めて味わったり、ハンドルを切る、という操作自体に今までになく
楽しさを感じるのは各パーツへ付けたチューンチップの効果が複合してクルマのトータル性能に影響を与え、
それをドライバーが運転中に感じ取っているからではないか、と思っています。
報告したチップ類は、車台剛性に関してULTIMAエナジー系のものが多いですが、今後手持ちのnanoタイプや
新登場したV-nanoタイプへの移行を進め、もう一段階のレベルアップ(特にリア剛性とフロア剛性)を目指したい
と思います。